性器不正出血について

不性出血とは月経とは異なる出血を表すが生理なのか不正出血かを見分けることは困難な場合もあります。 また黄色、ピンク、茶色の帯下も少量の出血や古い血液の色であり、不正出血としてとらえる必要があります。 不正出血の原因となるものには下記の4つにわかれます。

1) 悪性腫瘍のよるもの(子宮頸ガン、子宮体ガンなどの婦人科ガン)
2) ホルモンバランスの乱れによるもの(月経不順、無排卵、卵巣機能不全、更年期)
3)炎症によるもの(子宮膣部びらん、性感染症)
4)妊娠に伴うもの(流産、早産、子宮外妊娠など)
この中で若い女性も襲う婦人科ガンのうち、子宮ガンの出血は本人が自覚できるため、出血早期に婦人科を受診すれば、早期発見が可能です。 子宮は頸部と体部に分かれており、子宮の入り口にできる子宮頸ガンと子宮の奥にできる子宮体がんの2種類があります。


症状により、超音波を用いた診察、ガン検診、血液検査を行います。

(診察内容)
まず内診と経膣超音波検査にて子宮・卵巣の状況を観察してから血液検査、帯下検査を行います。

性器不正出血 表1

各々のガンは全く性質が異なります。 年齢別に見ると子宮頸ガンは30-50歳代に多く、体がんは閉経を迎える50歳代をピークに50-60歳代に多く見られます。(グラフ参照)
性器不正出血 表2

子宮頸ガンは、初期には自覚症状がほとんどなく、少し進行すると月経以外や性交時の出血、帯下の増量がある。 妊娠時の検査で初めて見つかるケースもあります。 原因としては、9割以上の患者さんからヒトパピローマウイルスが検出され、感染がガンを起こす引き金とされています。 ヒトパピローマウイルスは性感染症の一つであるため、危険因子としては、早婚、多産、セックスパートナーが多い方や、ヘービスモーカなどが、あげられます。 現在、ヒトパピローマウイルスの関連により21歳以降の方や性交後3年の方は検診を受けて下さい。

子宮頸ガンは定期的に検診さえしておけば、がんになる前に発見可能です。 そうすれば、大きな手術も避けられ、妊娠出産も可能です。 ところが日本の子宮頸ガン検診の受診率は先進国の中で最低の約23%でありかなり低いことがわかります。 子宮頸ガンは今や予防できうるガンです。年に1度の検診を勧めます。

追記)目黒区子宮がん、乳がん検診の現状
各都道府県の子宮がん検診ついては、区域内に居住地を有する20歳以上の者を対象とする。
乳がん検診と子宮がん検診については原則として同一人について2年に一回行なうものとする。 ただし乳がん検診はマンモグラフィー撮影が必要なため区の指定された医療機関のみで行う。
〔平成27年4月現在〕