婦人科系のガン検診を受けたことがない人が多くいます。日常の多忙さやなんとなく恥ずかしいなどの理由がありますが、なんと言っても受診する動機が乏しい点にあると思います。実際、当院に受診する患者さんを診ていますと、不正出血があると子宮がん、乳腺にしこりがあると乳がん等々の発想と色々な思いを巡らせて初めて受診する方が多くいます。 |
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子宮頸ガンについて |
子宮頸ガンの発症は若年化しており、20代で発症する人が増えています。理由として性交渉の低年齢化と検診の受診率の低さにあると考えます。子宮頸ガンは性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が関与しており最近では子宮頸ガンの細胞診とHPV検査との併用がひろまつています。両者併用により;ガン検診の感度および特異度がほぼ100%になるといわれています。 もちろんHPVに感染すれば必ずガンになるのではなく、ガンは持続感染した場合のみごくまれに合併する疾患と捉える必要があります。 |
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